CAT GETTING OUT OF A BAG

What the tester is thinking.

「よし!」と思ったあとのもうひと手間(テスト)が大事

今朝、Amazonほしい物リストに愛用している替え芯を追加しました。商品名のほかにも必要な個数や持っている個数などを入力することができます。

最大何個まで指定できるんだろう?とソフトウェア開発者(特にテスター)ならあるあるな思考で大きな数字を入れてみました。どうやら最大値は 99999 のようです。(そういう風に動いているだけで、欲しかったものがそうだったのかはわかりません)

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100000 を入力した時の ! 正しい数字を入力してください はすこし不親切だなと思いました。

 

「最大値のチェック」を確認したあと「最大値が保存できる」ことを試しました。保存先の入れ物のサイズが小さいと保存に失敗することがあります。保存後、ほしい物リストに戻り 99999 が表示されることを確認しました。念のためAmazonアプリを再起動し、ほしい物リストを開き 99999 が表示されることを確認しました。

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「必要」のとなりにある「持つ」は編集画面とあわせて「持っている」のほうがいいね。

 

次に気になるのは「持っている」の個数ですが、こちらも最大値は 99999 みたい。「必要」と「持っている」の両方に 99999 を設定して保存しました。このあとほしい物リストはどうなると思いますか?

ほしい物リストから「替え芯」が消えます。

必要な個数と持っている個数が同じになると、あなたの希望は叶えられた!となり自動的に消えるようです。なるほど。ただ、替え芯のような消耗品だと持っていても使えば減るので、このふるまいはちょっとどうなの?と気になりました。そして、自分がこのアプリの開発者なら「リストに登録された商品を削除する機会を増やしたい」と思うかもしれないな、とも。


一通り触って大丈夫かな(大丈夫かなって誰にも頼まれてないけど…)「よし!」

 

このあとわたしはもう一度、同じ替え芯をほしい物リストに追加します。ほしい物リストはどうなると思いますか?

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最大値の 99999 を突破してしまいました。

普段の開発でも「よし!」*1と思ったあとのもうひと手間で、問題や課題が見つかることがあるのよねと思いながら、この記事を書きました。*2

そうそう「よし!」はテストするときだけでなくバグを見つけたあとにも応用できます。例えば、それほど大きな問題にはならなそうなバグ(A)だけど、それを踏んでしまうと、そのあとの操作でお客さまにインパクトのある問題(B)が発生しやすくなることがあります。こんなときうちのチームのベテランテスターはすかさず(B)まで報告してきます。きっと(A)を見つけた時点で「よし!」と安心せずに、もうひと手間かけてテストしてくるのだろうな。

「よし!」はテストに限ったことではありません。わたしがテスターなのでどうしてもテスト寄りの話になってしまいますけど。

*1:最近は「よし!」と思うとき、黄色いヘルメットをかぶった『現場猫』のイラストが浮かんでしまう病気にかかっていて、その度に「ヨシ!」じゃないほうの「よし!」と脳内でいちいち訂正してる。それはそれとして、わたしは工場勤務なので『現場猫』のネタがすごくわかるときがあって「くくく」と笑っています。この記事のアイキャッチ画像も『現場猫』にしたかったのですが、著作権がよくわからなくて断念しました。

*2:明日もう一度触ってみようと思うこともあるし、もうひと手間かけられるくらいのちょっとした余裕がないとむずかしいのかもしれない。そのちょっとした余裕は(時間というよりは)自分が支配してそう。