CAT GETTING OUT OF A BAG

What the tester is thinking.

XP主要プラクティス - 全員同席(Sit Together)について

 

わたしたちのチームは、毎朝同じ時間に同じ場所で、チケットの読み合わせをする。
朝会が終わる頃には、今日やるべきテストのイメージ(それはもしかしたらカジュアルなテスト設計のようなものかもしれないし、探索的テストの断片のようなものかもしれない)ができあがっていて、それをもとに毎日テストしている。

 

テストはラボで行う。ここにはチームのみんな(プログラマ、アーキテクト、プロの無職、テスターなど)がいて、それぞれが、それぞれの作業をしている。

たいてい複数のプロダクトが並行して走っているから、テストPCもその分だけ用意されている。テスターはテストするプロダクトに合わせて席を移動する。変わらないのは、隣にはいつもプログラマがいる、ということ。


これはテスターにとってとても心強いし、作業効率が良い。(無駄になるかもしれない時間が減らせるという意味でね。)

例えば(昨日と比べて動きがすこし違うような気がする…)と思うようなとき、これはチケットを発行して報告すべきだろうか、もう少し深追いしてもっと深刻なバグを探すべきだろうか…というようなことを考えたり、実際に作業して時間を消費してしまう前に、隣のプログラマにこう話しかければいいのだ。

「昨日と比べて動きがすこし違うような気がするのだけど、気のせいかな?」

 

そういえばこんな時もあったな。画面を見つめ(うーん)と首を傾げていたら、前に座っていたプログラマたちがザワザワしはじめて、心配して?見にきてくれた。言葉にしなくても伝わるって、素晴らしいと思う。

プロの無職がふらっと歩いているのを見つけたら、視線を合わせておいでおいでして(手で)、朝会で気にしていたチケットの動作を一緒に見たりする。

 

テスター同士の情報交換も、いつでもすぐにできる。

「いまこんなバグがでてるよ」
「これおかしくない?」「あー、おかしいね」「だとすると○○もヤバいかも」
「あのチケットのテストやってみたんだけど、まだ不安があるから一緒にテストしてほしいな(ペアテスト)」

 

次の日になれば、朝会でみんなの頭の中は同期されるのだけど、全員が同じ空間で作業しているからなんだろうね、それはチームに自然な会話と、適度なスピードをもたらしている。みんなが何をしているのか知っているし、わたしが何をしているのかも、みんなは知ってるはずだ。それがとても気持ちいい。

 

エクストリームプログラミング

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