この記事は『ソフトウェア技術者のためのバグ検出ドリル』についての思考メモです。本書で問題を解いたことのある人、これから解いてみようかなと思っている人向けです。当然ドリルの問題は載せられないので消化不良を誘発する内容になっています。*1
本書に載っている解決案が非常に勉強になりました。ソフトウェアの中で「ほぼ」の概念を扱うことのむずかしさと考えなくてはならないことが書いてあります。
普段の開発でも要求仕様の「おかしさ」を見つけたあとに「最適解を導き出す」のが本当にむずかしいと実感しています。どうにもできなくて制約や運用でカバーするのは負けだよね。設定で「どうにでもできるようにしておく」ことがあります。それが最適解なのか、それとも最適解を考えるのを放棄した結果なのか。自分自身に問いかけていきたい。
「最適解を導き出す」で任天堂の宮本茂さんの言葉を思い出したので貼っておこう。
アイデアというのは、複数の問題を一気に解決するものである
*1:勘の鋭いエンジニアなら問題を逆引きできそう