6月20日に開催した とちぎRuby会議06 - Regional RubyKaigi に 珈琲専門 猫廼舎さん が出張ドリップに来てくれました。どのようにして珈琲セッションをつくっていったのか、また当日の様子などを書き留めておきます。
用意したもの
- ミネラルウォーター
- バケツ2つ
- 食器洗い用洗剤、スポンジ、キッチンペーパー
- おぼん
- ゴミを入れるビニール袋
- ブルーシート(使わなかった)
公民館からお借りしたもの
- テーブル(作業台です)
- 電気湯沸かしポット
- はさみ
- 電源等
用意したツール
- 珈琲引き換え券
- 猫廼舎ステッカー(ここで作りました)
あらかじめ決めておいたこと
珈琲の配送
当初、参加者が各自珈琲を取りに行くことも考えたのですが、タイミング的に難しそうでした。
- テーブル毎に取りに行く時間を決める?
- タイマーにテーブル番号を動的に表示して取りに行ってもらう?(かなりスリリングというか無謀すぎである)
- 「珈琲できたよ!」「取りにきてね」の同期を、どうやって取ればいいの?
結局、講演中に立ったり座ったりするのもねぇ…ということで、どれもボツ。スタッフが運ぶことにしました。
テーブルの配置
これまでの会議をふりかえると、コンテンツの内容によって、わざとテーブルを置かずに椅子だけでやったり、毎回こだわりを持って工夫してきたなと感じます。
今回はテーブルが必須ですね。会場の東那須野公民館は過去に何度か利用したことがあったので、広さや間取り、テーブルの大きさなどは把握していました。
参加人数から必要なテーブル数が決まり、さらにそこから動線を考慮して、だいたいの配置図をホワイトボードに書き、イメージをみんなで共有。あとは当日設営しながら調整しました。
珈琲飲みたいぜ!の見える化
例えば「前のテーブルから順番に珈琲を置いていく」なら簡単なのですが、中には珈琲が苦手な人もいるわけで「わたしは珈琲が飲みたいです!」の意思表示をしてもらう必要がありました。
今回は受付で全員に「珈琲引き換え券」を渡すことにしました。飲みたい人は引き換え券をテーブルに置き、スタッフはそれを目がけて運びます。そして、珈琲を置いたら引き換え券を回収します。
珈琲セッションのはじまりをいつにするか
事前に @ogijun さんから、珈琲4杯あたりの所要時間を教えてもらっていたので、タイムテーブルにここまでで何杯、ここまでで何杯…と書き入れてみたりしたのですが、頭の中でシミュレーションすればするほど、不確定要素が出てきてしまうんですね。これは、もう当日になってみないと分からないなぁ…て。
とりあえず「まつもとさんの基調講演がおわったら珈琲を淹れてもらう」ことにして、あとはその場の状況に応じてうまく動こう!と決めたら、気が楽になりました。
当日のオペレーション
準備
定刻どおり本会がはじまりましたが @ogijun さんと @arton さんが来なくてハラハラしました。関くんは「さすが、安定してるなー」と言ってました。
まつもとさんの基調講演がはじまって少しした頃に、お二人が現れたのでホッとしました。よかったー。用意しておいた作業台(テーブル)に @arton さんの車で運んできた器材、用品一式を並べながら、設営開始です。
そうそう、公民館には冷蔵庫がなく、たまたま持ってきていた 凍らせておいしいカルピス がミルクを冷やすのに活躍しました。わたしってすごい!と思いましたが、誰もミルクを使いませんでした。というか、ミルクやシュガーがあることをアナウンスしてなかった!(ごめんなさい)
準備段階ではまったく気が付きませんでしたが、保冷剤を入れた小さなクーラーボックスなどを、用意しておくとよいのかもしれませんね。
珈琲セッション
基調講演がおわり @ogijun さんからお店の紹介の後、休憩をはさみ、一般講演とマルチトラックで珈琲セッションがはじまりました。
はじめは何をどう手伝えばよいのか分からなかったので、見学してました。(経験値は"ネルドリップ生まれてはじめて見たー"とかそういうレベルです…)
わたしのミッションは「カップに注がれた淹れたての珈琲を各テーブルに運ぶこと」だったのですが、
- 温めたカップの内側の水滴をふきんで拭き取る
- カップを温める
- 淹れたての珈琲をカップに注ぐ
…と、任せてもらえることが、少しずつ増えていきました。うれしい。
@ogijun さんがこの工程に入ったら、カップを温めておくとちょうどいいとか、まだあの工程に入ってないから、今のうちに下げたカップを洗ってこようとか、どのタイミングで何をしておくとよいのかが、少しずつ分かってきました。
また、何種類かのカップを持ってきてもらったのですが、このカップは小さいくせに口は広いから、運ぶときにこぼしちゃうかもしれない。だから、なるべく使わないようにしよう!とか、ふだんの開発の中で感じるような「ドライブ感」のようなものがそこにもあって楽しかったです。
それではりきりすぎて、カップを洗うときに力がはいり、持ち手の部分を破壊してしまいました。ごめんなさい。(わたしがノリノリで仕事しているとヤバい仮説、だいたいあってる)
途中、スタッフの池澤さんや中内さん、佐々木さんが手伝ってくれたので、心強かったです。また、飲み終わったカップを作業台まで持ってきてくれた人もいて、たいへん助かりました。
書籍『アンダースタンディング コンピュテーション』を使った、笹田さん音読&解説による「いつもの勉強会」が中盤にさしかかった頃、全ての珈琲が淹れ終わりました。(だいたい60杯くらい)
撤収作業
本会が閉会した後、懇親会会場に一番乗りしなくてはならなかったため、片づけや掃除は、ほとんどできませんでしたが、いつものようにみんなで協力して(参加者も巻き込んで)やったのだろうと思います。
床が少し汚れてしまったので(用意していたブルーシートを作業台の下に引けばよかったのかな…)と思ったのですが、ブルーシートはなんとなく猫廼舎に似合わない感じもする。床は拭いたらきれいになったので、今回は結果オーライということにします。
さいごに
はじめての試みで正直不安もありましたが、最後までやり切った!と感じられるセッションでした。@ogijun さんは、ほとんど休みなしだったのに、淡々とこなす所作がクールで素敵でした。でも、そのまなざしはあたたかい。
後日、この日のツイート(#toruby)を読み返してみました。みなさん美味しく飲んでいただけたようですね。
大きなトラブルもなく、うまくいってよかったなーと思っていたのですが、当日かなり緊張しながらも、司会業をがんばってくれた米澤さんが珈琲を飲めなかったことを、昨日、知りました。
バグが1つ見つかったら、大抵その周辺にもバグは存在しますので、他にも飲めなかった人がいるかもしれません。
わたしは味見と称して2杯、いや3杯は飲んだことをここに告白し、懺悔いたします。@ogijun さんから手渡しされた珈琲は、とても美味しかったです。